院長ご挨拶
えないメンタルクリニック院長
医学博士 繪内 利啓
私は,徳島大学医学部を卒業後、精神科の臨床に従事したあと、香川大学教育学部に助教授(現在の准教授・平成8年からは教授)として赴任しました。
香川大学では20年余にわたり発達障害医療の教育と研究に携わるとともに、NTT西日本高松診療所心療内科・精神科で、一般の方々の診療も続けておりましたが、近年の発達障害問題に比例するように外来数がふくらみ、また患者様方には診療予約と待ち時間で大変なご不便をおかけするようになりました。
このたび、香川大学を辞し、心療内科・精神科の臨床に専念すべく、えないメンタルクリニックを開業いたしました。クリニックは、これまでの患者様方のご不便のないよう旧NTT西日本高松診療所の敷地内別棟にテナントとして開設いたしております。このような形態は香川県では初、全国でも稀です。NTT西日本高松診療所には、内科、婦人科、人間ドックがあり、診療所と連携してクリニックではメンタルケアとカウンセリングを引き受けています。
子どもから大人、老人に至るまで受診されていますが、最も多いのはADHDやアスペルガー症候群、高機能自閉症などの発達障害、不登校や摂食障害などの子どもの心の病気です。また、子どもの対応に悩まれたお母さん方がパニック障害やうつ状態になって来院される場合も少なくありません。もともとNTT西日本高松診療所の立地の関係上、サラリーマンや中高年の方々のうつ病も数多く受診されています。
なお、子どものデリケートな学習や対人関係の困難の診断や指導助言のためにWISC-IIIやK-ABC、バウムテストなどの心理検査を活用し,少人数SSTなどの心理療法も必要に応じて行っています。
2010年8月